■「家族のため」に家族失う世界中のお父さんが見るべきまた一つの映画!

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「このファミリー、尋常ではない」、「他の人にはない私だけの不良な家族」

 

 

●親の期待が負担である多くの子供たち

 

在宅自粛で覚えたケーブルテレビでの映画鑑賞で観た、インディーズ作『不良な家族(불량한 가족)』(キム・ジェイル監督)です。親の期待が負担である韓国の多くの子供たちの問題と、本当の家族とは何なのかというテーマについて考えさせられる、とっても心温まる作品でした。♪ヽ(´▽`)/

 

ところで、余談ですが、韓国の政界は今、不動産を多数所有しているということで国民から責められて、大統領秘書室長と首席秘書官5人が辞表を出すという笑い話のような事態になっていますが、庶民とあまりにも感覚がかけ離れた人々の失態を見ながら、さらにまたこの映画のような家族の姿に親近感を感じますよね。(^ヮ^;)

 

事業に失敗したことが原因で妻から離婚をいいわたされ、一人で宅配業の肉体労働をこなしながら必死に娘を育てている父親役をパク・ウォンサンさんが演じ、その父親の期待が負担になって家出して放浪する高校生の娘ユリ役を、「Apink」のパク・チョロンさんが演じています。

 

父親は事業に失敗した時にそのすべてを一人で背負い込んで自殺を考えるに至ってしまったことから、妻は家族と共に解決するという考えができない夫の身勝手さに傷ついて離婚に至っているわけですが、ユリの心には自分を捨てて去ってしまった母親に対する、許せない恨みの思いがあります。

 

ユリは、小さい頃に発表会で優れた成績を収めて両親が喜んでくれたというバイオリン演奏だけが生きる支えだったのですが、母親が去った後には、自分がお金がかかる芸術をしていたことも原因だったと思っており、何よりも父親が自ら自身の夢も重ねながら、娘の音楽的成功を生きがいとし、娘に高いバイオリンを買うために家に帰る暇もなく、朝から晩まで宅配に走り回っているということにつらさと寂しさを感じています。

 

結局、それらの心の重荷ゆえに演奏もうまく行かず、練習に熱も入りません。そのことで一緒に練習する友達からいじめを受け、それが原因で、ユリは家出生活を続けている同じ年代の男女の仲間たちと出会うことになり、彼らと意気投合していきます。

 

 

●「ニセモノのアッパ」と「ホンモノのアッパ」

 

彼らはそれぞれに事情を抱えながら、彼ら同士で家族の役割を演じる擬似「ファミリー」となっているわけで、いわば「万引き家族」のような状況。その中心のト・ジハンさんが演じるデグクは父親役として皆から「アッパ(お父さん)」と呼ばれているわけですが、彼がユリのお父さんが行方不明になったユリを探すのを手伝う時にいう台詞、「ニセモノのアッパにも機会をあげないとね」という言葉を聞けば、彼らは皆、「実の家族が決して本当の家族ではない」という経験をして来ているということが分かります。

 

これは、血のつながりこそがすべての人間関係の源泉であり続けた韓国社会の文化的前提を考えた時に、実に破格の問題テーマでこそありながら、実際にはそういう中で重荷を背負い、疑問を感じている韓国の思春期の子供たちに、これ以上にないほど共感でき、解放を感じるテーマだろうと思いました。

 

傷を抱えた互いをいたわり合う擬似家族の子供たちですが、後半に至るにつれて、そのうちの一人で、ユリの心の支えともなるダヘが抱えた深刻な暗闇についても描かれていき、それがとても胸が痛いのですが、しかし、最終的にはやはり実の親であるユリのお父さん、お母さんに変化が起こるという方向で収拾されて、心温まるエンディングとなりました。よかった、よかった。(*´ヮ`)/

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最後に付け加えて申し上げたいのは、同じ宅配デリバリー業で苦労するお父さんと思春期の問題児の子供という設定で、昨年末に観たイギリス映画『家族を想うとき(原題: Sorry We Missed You)』が思い出されてなりませんでした。宅配業のお父さんは世界的に本当にたいへんです。

 

客の苦情を受けないように宅配を済ませるため、家出した娘を捜しに行けないでいる「ニセモノのユリ・アッパ」に対して、「ホンモノのアッパ」であるデグク君が、トラックの宅配の商品をすべてひっくり返して台無しにしまうことで、その優先順位の間違いを気づかせてあげるというシーンがあります。『家族を想うとき』ではそのようにしてくれる「ホンモノのアッパ」がいなかったわけで、そちらの英国のお父さんのほうを、さらに哀れに思い出してしまいましたね。世界中の「アッパ」、ファイティン!(T_T)

 

 

【あらすじ】 バイオリニストを夢見るユリ(パク・チョロン)は、それとなく仲間外れにされる友達との間で空回りするが、父(パク・ウォンサン)を失望させないように必死で耐える。そんなある日、友達の計画で一晩中廃家に一人でいることになったユリは、独特な服装のダヘ(キム・ダイェ)に出会って家出生活を始め、ダヘの特別な「ファミリー」と出会って新たな家族の一員となるが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画『不良な家族(불량한 가족)』(キム・ジェイル監督)予告編。

 

 

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Source: ソウルの中心で愛を叫ぶ

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