釜ご飯

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近所に、よく行くスンドゥブ専門店があったのだけれど、数か月前に閉店となっていた。
以前、ドラマのようなカップルを見かけたのもこの店。
飲食店は入れ替わりが激しい中、オーナーの息子さんと思われる兄弟がホールを担当されていたこの店は「老舗」といった感じで、タクシーの運転手さんも良く食べに来ていたようだ。
おかずも質素でスンドゥブチゲも素朴な味で、街の定食屋さんという雰囲気が大好きだった。

兄弟のうちのどちらがお兄さんで弟なのかは定かではないけれど、まじめで実直そうな優し気な人と、もう一人は何というか、陽気で人の良さそうな。

その時々で、お兄さんが店番をしていたり、弟が店番をしていたり。

私とGがこの店に行くときは、スンドゥブを二つにご飯は一つだけ、注文していた。
石釜に熱々で出てくるご飯は二人前では量が多く、石釜一つ分のご飯半分で私もGもちょうど良い量だったから。

実直そうな、多分お兄さんの方は、私たちのことを覚えててくれて、店に行くと「ご飯一つですね。」と、何も言わなくても気を利かせてくれた。
そしてスンドゥブチゲに入っている小エビの量を多くしてくれているようだった。
私たちにそう言ってくれたわけではないけれど、厨房に向かって「エビの量を多くしてあげて」と言っているのが聞こえて、何だか優しい人だな、と。

その日は陽気な弟さん(多分)が店番をしている日だったのだけれど、いつもの通りご飯を一つだけもらい、いつものように食事を終え、私は先に外に出てGがお会計して出てくるのを待っていたのだけれど、なかなか出てこない。

中をのぞいてみると、「弟さん」がレシートを手に、Gにそれを見せながら何かを必死の形相で声を張り上げて説明している。

何ごとかと思い、中に戻ってみると、「弟さん」は、ご飯を一つだけ注文した私たちに「いつもご飯1つだけ注文しているけど、定価通りにお会計していましたか?それとも割引していました?定価通りに計算していいんですか?」と。

Gが全く韓国語を理解できなかったことで逆に、「弟さん」がパニクっちゃったのか、最後には「ご飯一つ分、差し引いて計算しましょうか?」と、何だか訳の分からないオファーをされ、きょとんとしているGの横で、私は思わず笑い出した。

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「フツーに計算してください。割引はしないでください」

「弟さん」は納得したように途端に真面目な顔に戻り、カードの端末機に目を落とした。


そんな、街のスンドゥブ定食屋さんが突然閉店してしまい、若干、寂しい感じがしていたのだけれど、そこに新しく開店した食堂。

看板にはサムギョプサルとか焼き魚定食とか書いてあるけれど、この店の看板料理は「ご飯」のようだ。

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この石釜に、ナツメや豆がたくさん入った熱々のご飯に、焼き魚と제육볶음(豚肉炒め)まで出てくる。
コロナの外出自粛で、しょっちゅう出かけるわけにはいかないけれど、また熱々の釜ご飯を食べたくなったら行ってみようかな。
あのスンドゥブ屋さん家族は元気かなぁ。

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Source: Happy moments in Busan

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